Japanese
English
症例報告
小型の播種状先天性色素性母斑のみられたMelanoses Neurocutanees
Neurocutaneous Melanosis with Small Sized Disseminated Congenital Pigmented Nevi
亀井 美樹
1
,
落合 豊子
1
,
加曽利 潤一郎
1
,
鈴木 啓之
1
,
森嶋 隆文
1
Miki KAMEI
1
,
Toyoko OCHIAI
1
,
Junichiro KASORI
1
,
Hiroyuki SUZUKI
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
melanoses neurocutanees
,
軟脳膜黒色腫
,
小型の色素性母斑
,
髄液細胞診
Keyword:
melanoses neurocutanees
,
軟脳膜黒色腫
,
小型の色素性母斑
,
髄液細胞診
pp.801-805
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900985
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
19歳,男子.出生時より顔面,頭部,背部正中を含むほぼ全身に,有毛性または無毛性の小色素斑が28個散在していた.生来健康であったが,19歳時髄膜刺激症状が出現し,髄膜炎の疑いで入院した.髄液細胞診におけるメラニン含有異型細胞より,頭蓋内黒色腫が示唆され,剖検にて脳,脊髄軟膜のメラノーシスと,右前頭部の黒色腫を確認した.自験例はmelanose neurocutaneesと診断されたが,その皮疹は巨大母斑ではなく,小型の播種状先天性色素性母斑であった.本症において小型の多発性色素性母斑を合併した報告は少ないため,その診断基準について検討するとともに,比較的難しいとされる早期診断についても論述した.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.