Japanese
English
症例報告
Herpetiform Pemohigusの1例
A Case of Herpetiform Pemphigus
菊池 新
1,2
,
桜岡 浩一
1
,
橋本 隆
2
,
西川 武二
2
,
塩谷 千賀子
3
Arata KIKUCHI
1,2
,
Koichi SAKURAOKA
1
,
Takashi HASHIMOTO
2
,
Takeji NISHIKAWA
2
,
Chikako SHIOTANI
3
1済生会横浜市南部病院
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
3山崎皮膚科
1Department of Dermatology, Saiseikai Yokohamashi Nanbu Hospital
2Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
3Yamazaki Hifuka Clinic
キーワード:
herpetiform pemphigus
,
免疫ブロット法
,
天疱瘡抗原
Keyword:
herpetiform pemphigus
,
免疫ブロット法
,
天疱瘡抗原
pp.1139-1142
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900782
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82歳,女性に発症したherpetiform pemphigusの1例を報告した.辺縁に小水疱を伴う瘙痒性紅斑をほぼ全身に認め,また口腔内には疼痛を伴うびらん性局面を認めた.検査所見にて末槍血好酸球増多を認めたが,ニコルスキー現象陰性であった.病理組織にて表皮中央部に水疱の形成を認めたが,eosinophilic spongiosisは不明瞭であった.免疫組織学的検索では,直接法にて表皮細胞間にIgGおよびC3の沈着を認め,間接法にて天疱瘡抗体160倍陽性を示した.またこの患者血清のウシ鼻デスモゾームおよびヒト表皮抽出液を用いた免疫ブロット法の結果は,本例が落葉状天疱瘡に近いことを示唆した.
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