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Rinsho Hifuka Volume 46, Issue 12 （November 1992）

臨床皮膚科 46巻12号（1992年11月発行）

Japanese English

原著

初発病変を切除後周辺に多発した若年性黒色腫 Multiple Juvenile Melanoma Arisinv Near the Operation Scar of the Prior Lesion 中谷明美 ¹ , 柳原誠 ¹ , 森俊二 ¹ , 山本明史 ² , 浦田裕次 ³ , 桑原まゆみ ⁴ Akemi NAKATANI ¹ , Makoto YANAGIHARA ¹ , Shunji MORI ¹ , Akifumi YAMAMOTO ² , Yuuji URATA ³ , Mayumi KUWAHARA ⁴ ¹岐阜大学医学部皮膚科学教室 ²大垣市民病院皮膚科 ³平野総合病院皮膚科 ⁴岐北総合病院皮膚科 ¹Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine ²Division of Dermatology, Ogaki City Hospital ³Division of Dermatology, Hirano Hospital ⁴Division of Dermatology, Gihoku Hospital キーワード：多発性若年性黒色腫 , S−100蛋白 , 抗メラノーマ抗体 Keyword: 多発性若年性黒色腫 , S−100蛋白 , 抗メラノーマ抗体 pp.991-996

発行日 1992年11月1日 Published Date 1992/11/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900754

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Abstract 文献概要
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　症例：6歳の男児．右下腿後面に直径5mmの紅色ドーム状丘疹が出現．某医で液体窒素による凍結療法後に切除．その4カ月後，手術瘢痕周辺に直径2mmから4mmまでの紅色丘疹と直径3mmの紅斑が出現．腫瘍より5mm離して一塊として切除．2年6カ月後再発なし．病理組織学的に，すべて若年性黒色腫．また，岐阜大学皮膚科で経験した単発性および多発性若年性黒色腫，悪性黒色腫，母斑細胞母斑，dysplastic nevusについてS−100蛋白と抗メラノーマ抗体（HMB45）による免疫組織染色を行い，それらの染色性について検討した．若年性黒色腫では抗メラノーマ抗体陽性細胞が腫瘍細胞巣深層まで散在性に陽性であった．