Japanese
English
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若年性黒色腫について
JUVENILE MELANOMA
古谷 達孝
1
,
佐藤 允康
1
Tatsutaka FURUYA
1
,
Nobuyasu SATO
1
1東大分院皮膚科
1Department of Dcrmatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.981-993
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203389
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I.緒言
所謂若年性黒色腫Juvenile Melanomaは1948年Allenの高弟であるSpitz1)が組織学的には悪性黒色腫と鑑別不能であるが,その予後が良好である小児に発生した小腫瘍性病変に対して提唱した病名である。このSpitz1)報告以後本症は外国ではAllen1)12),McWhorter3)4)らKernenら5)Steiglederら6),Winkelmann7)等により多数症例が報告され,本邦においては昭和〓年大高ら8)の報告を第1報とし,昭和35年原田ら〓により5例,昭和37年川村ら10)により4例が〓告され,それぞれ臨床的に,組織学的に或は〓〓〓的に新知見が報告されている。
著者らは偶々本症の1例を経験し,〓昭和30年以降東大分院皮膚科において切除された母斑細胞性母斑を組織学的に検索したところ,〓〓的に直径1cm位までの小型,円形ないし類〓〓,ドーム状ないしはポリープ状に隆起〓〓〓〓〓〓性母斑,即ち従来本邦で云うところの黒子の一部に,このものは後述する如くに臨床的に若年性黒色腫に類似するが,組織学的所見において若年性黒色腫に若干類似或は一部に共通した所見を認め,併せて文献的検索を行い,いささか考按〓る機会を得たのでここに報告する。
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