これすぽんでんす
岩月啓氏先生の御意見に応えて
野村 慶子
1
1鹿児島市立病院皮膚科
pp.597
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900668
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岩月先生,貴重な御症例ありがとうございました.
私たちも合併は偶然と考えておりますが,先生が言われますように,両症例は相違している部分があると思われます.その点について考えを述べさせていただきたいと思います.私どもの症例では,月経様の出血もなく子宮の大きさも8歳程度と,診断されております.また,内科におけるヒルトミン・ルタミン・インシュリン負荷試験では,基礎値が高く〔LH 44.4(正常値:卵胞期2.0-22.0,排卵期84-170,黄体期2.0—18.0),FSH 72.5(正常値:卵胞期2.0-11.0,排卵期12.0-32,黄体期2.0-10.0)〕,原発性の性腺低下であろうと診断されております.これは,エストロン(E1)79.7pq/ml(↑),エストラジオール(E2)10.0pq/ml以下(↓),エストリオール(E3)5.00pq/ml以下(↓)という検査結果からも明らかであると思われます.
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