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増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014
2.皮膚疾患の病態
内因性アトピー性皮膚炎
Intrinsic atopic dermatitis
戸倉 新樹
1
Yoshiki TOKURA
1
1浜松医科大学皮膚科学
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine, Hamamatsu, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
外因性
,
内因性
,
IgE
,
金属
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
外因性
,
内因性
,
IgE
,
金属
pp.38-41
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103966
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要約 アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)は外因性と内因性に分けることができる.外因性ADは,allergic typeあるいはclassical typeとも呼ばれ,われわれが日常診療で診ることが多い,IgEが高値のタイプである.皮膚バリアの障害があり,典型的にはフィラグリン遺伝子変異をもつ.一方,内因性ADはpure AD,non-allergic typeあるいはatopiform dermatitisと呼称されてきた.外因性ADは,皮膚バリア障害に基づき,蛋白抗原に反応したTh2細胞による通常のタイプであり,一方,内因性ADはIgEが正常域であり,ADの約20%を占め,女性が多い.内因性ADは,皮膚バリア機能が正常でフィラグリン遺伝子変異頻度が低い.内因性ADは外因性ADに比較して,Th1が活性化しており,金属アレルギーをもつ患者が多い.
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