Japanese
English
症例報告
61歳で発症した全身性エリテマトーデスの1例
Systemic Lupus Erythematosus Developed in a 61 Year-Old Woman
宮本 秀明
1
,
大勝 美保
1
,
斎藤 すみ
2
Hideaki MIYAMOTO
1
,
Miho OKATSU
1
,
Sumi SAITOH
2
1平塚共済病院皮膚科
2横浜赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka Mutual Aid Hospital
2Division of Dermatology, Yokohama Red Cross Hospital
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
高齢発症
,
ペルオキシダーゼ・アンチペルオキシダーゼ法(PAP法)
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
高齢発症
,
ペルオキシダーゼ・アンチペルオキシダーゼ法(PAP法)
pp.47-50
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900527
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61歳,女.初診の7カ月前に顔面に紅斑が1個出現.1カ月後には2-3個に増加した.痒みも疼痛も伴わなかった.紅斑はさらにその後も数を増し,手・指にも拡大した.臨床検査値:リンパ球810,抗核抗体1280倍(speckled pattern),血清補体価(CH50)27.4,抗RNP抗体64倍,抗Sm抗体2倍,抗SS-A抗体1倍,LE cell陽性,RF(+),尿蛋白(2+),BSR 86mm/131mm.Lupus band test:蛍光抗体直接法で基底部に,IgG,A,M,C3,C1qが陽性.凍結切片を用いたPAP法でも,IgM,C3陽性.以上より全身性エリテマトーデスと診断された.プレドニゾロン40mg投与にて治療開始し,現在では,プレドニゾロン10mgで良好な状態が保たれている.本症の好発年齢は10代後半から30代であり,60歳以上での発症は稀であるので若干の考察を加え報告した.
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