Japanese
English
症例報告
放射線照射部位に発症した悪性脈管内皮細胞腫の1例
A Case of Malignant Angioendothelioma on the Radiated Skin
井出 瑛子
1
,
桜岡 浩一
1
,
清水 宏
1
,
仲 弥
1
,
西川 武二
1
Akiko IDE
1
,
Koichi SAKURAOKA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
,
Wataru NAKA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
悪性脈管内皮細胞腫
,
放射線照射
,
子宮頸癌
Keyword:
悪性脈管内皮細胞腫
,
放射線照射
,
子宮頸癌
pp.225-229
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900302
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88歳,女性.子宮頸癌根治術および放射線治療を受け,17年後に,下腹部の放射線治療部に一致して紅色結節が多発した.皮疹は病理組織学的には典型的な悪性脈管内皮細胞腫の像を呈していた.放射線治療にて一時的に寛解をみたが,7カ月後に再発,全経過14カ月にて死亡した.本症に対する放射線治療の有効性につき,文献的に検討した結果,皮膚病変には一時的な改善が認められるものの,腫瘍の浸潤および転移を完全に阻止することは難しく,また再発時の再照射はほとんどの例で無効であった.
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