Japanese
English
臨床統計
ウンナ母斑とSalmon Patchの統計的観察
A Statistical Observation on Nevus Unna and Salmon Patch
三橋 善比古
1
,
高木 順之
1
,
岩谷 麻子
1
,
高木 裕子
1
Yoshihiko MITSUHASHI
1
,
Yoriyuki TAKAGI
1
,
Asako IWAYA
1
,
Yuko TAKAGI
1
1弘前大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
ウンナ母斑
,
salmon patch
,
臨床統計
,
portwine stain
Keyword:
ウンナ母斑
,
salmon patch
,
臨床統計
,
portwine stain
pp.877-881
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900166
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皮膚科外来を受診した患者をat randomに抽出して,項部のウンナ母斑および顔面のsalmon patchの保有率を調査した.調査対象は男384人,女468人の計852人で,年齢は生後8日目から86歳までであった.ウンナ母斑の保有率を年代ごとにみてゆくと,生後1年以内では89.5%にみられ,その後減少して7〜9歳で14.9%と最低になるが,以降は増加傾向を示し,70歳以上では61.7%の高率であった.このことから,ウンナ母斑は消退したあと再出現していると考えた.74歳,男性例を組織学的に検索したところ,真皮上層の血管の軽度の拡張と血管壁の肥厚を認めた.Salmonpatchの保有率は生後1年以内では26.3%で,その後急速に減少し2歳以降59歳までの621人中7人(1.1%)に認めるのみであった.しかし,60歳以降では7.0%にみられ,ウンナ母斑ほど明瞭ではないが,salmon patchも同様に再出現しているものと推測された.
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