Japanese
English
原著
Intravascular Papillary Endothelial Hyperplasia—免疫組織学的および電顕的検索
Intravascular Papillary Endothelial Hyperplasia;Immunopathological and Electron Microscopical Studies
岩谷 麻子
1
,
三橋 善比古
1
,
今田 吏津子
1
,
高橋 正明
1
,
橋本 功
1
Asako IWAYA
1
,
Yoshihiko MITSUHASHI
1
,
Ritsuko KONTA
1
,
Masaaki TAKAHASHI
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
intravascular papillary endothelial hyperplasia
Keyword:
intravascular papillary endothelial hyperplasia
pp.867-870
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900163
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29歳,女性の右大腿にみられたintravascular papillary endothelial hyper-plasia(IPEH)の1例を報告した.自験例のIPEHはcavernous hemangiomaに併発したもので,いわゆるmixed formと考えられた.免疫組織学的および電顕的検索の結果,増殖している乳頭状構造物のうち,内腔側を被う細胞は血管内皮細胞で,実質細胞は線維芽細胞および組織球と考えられた.また電顕所見より,内皮細胞は乳頭状構造物の内腔側を被うが,常に1層であり,内皮細胞単独の腫瘍性増殖はみられないことを確認した.これらのことから本症は,内皮細胞そのものの増殖性疾患である悪性血管内皮細胞腫とは本質的に異なるものと考えた.
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