連載 Clinical Exercise・207
Q考えられる疾患は何か?
筒井 清広
1
1石川県立中央病院皮膚科
pp.889-890
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207428
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■症 例■
患 者:50歳台,男性
主 訴:口唇のびらんと痂皮,右手掌の紅斑
既往歴:45歳から糖尿病性腎不全で腎透析,48歳から脳梗塞,下肢閉塞性動脈硬化症.
現病歴:3か月前,口唇に水疱が多発.口唇ヘルペスと診断されアシクロビル内服後に消退.2日前,口唇に再び水疱が多発.アシクロビル内服後も上下口唇にびらんが拡大し,右手掌に紅斑が出現した.
現 症:上下口唇にびらんと痂皮があり(図1a),右手掌と指腹に円形の暗紅色斑がみられた(図1b).
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