連載 Clinical Exercise・199
Q考えられる疾患は何か?
西盛 信幸
1
1日本大学医学部皮膚科学系皮膚科学分野
pp.195-196
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207217
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■症 例■
患 者:46歳,女性
主 訴:陰部腫瘤
既往歴:卵巣囊腫
現病歴:初診3年前から下腹部に赤色調の結節を自覚した.徐々に増大してきたが,医療機関を受診することなく様子をみていた.初診3か月前に表面がびらんしてきたため,近医皮膚科を受診し,精査加療目的に当科を紹介され受診した.
現 症:右大陰唇から連続して縦11.1 cm,横14.5 cm,高さ12 cmの褐色調で表面平滑な,島状の色素沈着と脱色斑が混在する軟らかい腫瘤があった.腫瘤表面には4 cmまでの不規則なびらん,潰瘍が散在していた(図1a).基部には14×8 mmの茎を有していた(図1b).
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