連載 Clinical Exercise・191
Q考えられる疾患は何か?
石田 修一
1
,
山口 由衣
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
pp.563-564
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207047
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■症 例■
患 者:42歳,女性.
主 訴:右手背の紅斑および皮下硬結.
家族歴・既往歴:特記すべき事項なし.
現病歴:当科初診の2か月半前に飼い犬に右手背を咬まれ近医を受診し,3日間のセフカペンピボキシルの処方を受けた.受傷2週間後ごろより同部に紅斑が出現し拡大したため,クラブラン酸カリウム・アモキシシリンを3日間投与されたが紅斑は改善しなかった.受傷2か月後ごろより紅斑に硬結を伴うようになり,さらに拡大したため,当科を紹介され受診した.
現 症:右第4指中手指節関節部に自覚症状のない母指頭大の硬結を伴う暗紫色病変を認めた.同部から第4指基部にかけて境界不明瞭な皮下硬結を伴っていた(図1).
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