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日本看護倫理学会第15回年次大会 シンポジウム
COVID-19パンデミック:その時私たちはどう行動したか?
The COVID-19 pandemic: How did we act based on moral choice and express moral resilience then?
片山 はるみ
1
,
北村 愛子
2
1浜松医科大学医学部看護学科基礎看護学講座
2大阪公立大学看護学部看護学科
pp.96-98
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
COVID-19パンデミックが発生してはや3年目になり、この原稿を書いている2022年7月28日現在、24日までの1週間当たりの日本における新規感染者数はおよそ97万人で世界最多になったと報道された(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220728/k10013739871000.html。2022年7月28日閲覧)。このウイルスは変異を繰り返し、未だに事態収束のめどはたっていない。本15回大会は5月末であり、すっかりお馴染みになったWeb配信に加えて対面方式も採用したハイブリッドで開催されたが、会場となったプラサヴェルデは予測以上に閑散としていたことを回顧している。
これまでにいくつもの波を超える中で、以前目指していた“善いケア”ができなくなることへの苦悩、自分自身と家族を守ることと社会的役割を果たすこととの両立の難しさなど、看護職者は数えきれないくらいの多くの困難を経験した。本シンポジウムは、この困難な経験の中で、私たちはどのように行動したか、すなわち、どのように道徳的な選択に基づいた行動をとり、また道徳的な回復力を表現できたかについて振り返り、言葉にして表現しあい、明日からの臨床実践の方向性を見つける一助となることを期待して企画した。第一線で活躍している3名のシンポジストの方々にそれぞれの立場からご講演いただき、話題提供をきっかけに活発な意見交換を行ったことを報告する。
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