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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
4.皮膚疾患治療のポイント
美容医療に携わる5関連学会による美容医療診療指針—主としてシミ,肝斑への介入について
Guidelines for the treatment of aesthetic medicine by five related societies involved in aesthetic medicine focusing on interventions for age spots and melasma
山田 秀和
1,2
Hidekazu YAMADA
1,2
1近畿大学奈良病院皮膚科
2近畿大学アンチエイジングンセンター
1Department of Dermatology, Kindai University Nara Hospital, Ikoma, Japan
2Anti-Aging Center, Kindai University, Higashiosaka, Japan
キーワード:
美容医療
,
ガイドライン
,
日本美容外科学会
,
日本美容皮膚科学会
,
日本形成外科学会
,
日本皮膚科学会
Keyword:
美容医療
,
ガイドライン
,
日本美容外科学会
,
日本美容皮膚科学会
,
日本形成外科学会
,
日本皮膚科学会
pp.130-134
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206354
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日本美容外科学会JSAS,日本美容皮膚科学会,さらにそれぞれの基盤学会である日本形成外科学会,日本皮膚科学会,さらに美容クリニック中心の日本美容外科学会JSAPSの5学会が合同して,日本の美容医療の合併症の実態調査と診療指針の作成が行われた.シミ,シワ,タルミ,乳房増大,について治療指針が初めて示された.13のクリニカルクエスチョンを選び,推奨度が示された.推奨度からは,シミ(日光黒子)のレーザー・光治療,顔のシワ治療へのヒアルロン酸製剤注入,顔面の表情ジワへのボツリヌス菌毒素製剤使用,乳房増大術に脂肪注入の4つで推奨度は1で,非吸収性フィラー製剤の注入は,顔のシワ治療も乳房増大の場合も注入が勧められないとなっている.一方,推奨度が高くないものも多い.これは,美容医療は老化関連疾患の治療を目標としているため,治療効果の判定基準となるべき老化のステイジング(分類)がまだ十分なされていないことから,治験のエンドポイント設定が不十分なためエビデンスの作成が十分でないことが挙げられる.
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