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特集 美容医療の現状における問題点と解決への取り組み
日本美容外科学会(JSAS)の立場から美容医療の問題解決に向けた挑戦
Challenges to solve problems in aesthetic medicine from the perspective of the Japan Society of Aesthetic Surgery(JSAS)
鎌倉 達郎
1
Tatsuro KAMAKURA
1
1聖心美容クリニック
キーワード:
美容医療
,
美容外科
,
合併症
,
教育
,
専門医制度
Keyword:
美容医療
,
美容外科
,
合併症
,
教育
,
専門医制度
pp.1021-1025
発行日 2023年9月23日
Published Date 2023/9/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286131021
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美容医療には美容外科,美容皮膚科,美容内科など複数領域にわたる診療科が含まれる.近年の美容医療の注目度は高く,医療関係者のみならず一般企業も美容医療への参画に積極的であり,市場規模は右肩上がりの状況である.美容医療は自費診療となるため,取り扱う診療内容も治療費の設定も自由であり,自由競争が成立する医療である.また,承認品より未承認品のほうが多く取り扱われている.このような複合的な要素が含まれる状況のなかでも,実力によっては高報酬が期待できるため,若い医師たちにも人気の高い医療分野となっている.一方で,若い医師たちへの合併症対策を含めた教育,専門医制度,モラルや倫理観の維持,SNSを中心とする広告,未承認品の扱いなどいくつもの問題を抱えている.日本美容外科学会(JSAS)は,開業医や美容医療機関に所属する医師たちが主体となった学会であり,学術集会ではここ最近1,500名を超える参加者が集う.本稿では,JSASの立場からみた美容医療の現場と解決への取り組みについて述べる.
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