連載 Clinical Exercise・164
考えられる疾患は何か?
大西 誉光
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
pp.279-280
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206301
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症例
患 者:84歳,男性
主 訴:右下顎の結節
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:高血圧症,前立腺肥大症
現病歴:約2年前に口唇の右下方の下顎に自覚症状のない半米粒大の皮疹が出現し,徐々に増大するため受診した.
現 症:口唇の右下方の下顎に6×6×7mm大の淡紅色調を呈する光沢のある隆起性結節が存在していた.結節は境界明瞭で尖塔状に外方に突出し弾性硬に触知され,下床との可動性は良好であった.結節の頂部は白色調で透明感があり,基部の表面に拡張した血管が透見された(図1a, b).
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