Japanese
English
症例報告
眉毛部に一致したアイライナーによるアレルギー性接触皮膚炎の1例
A case of allergic contact dermatitis caused by the eyeliner on the eyeblows
佐武 可奈子
1
,
大山 綾子
1
,
林 綾乃
1
Kanako SATAKE
1
,
Ayako OHYAMA
1
,
Ayano UMEKOJI-HAYASHI
1
1馬場記念病院皮膚科
1Division of Dermatology, Baba MEMORIAL HOSPITAL, Sakai, Japan
キーワード:
アイライナー
,
カルナウバロウ
,
モクロウ
,
フラジオマイシン硫酸塩
,
アレルギー性接触皮膚炎
Keyword:
アイライナー
,
カルナウバロウ
,
モクロウ
,
フラジオマイシン硫酸塩
,
アレルギー性接触皮膚炎
pp.17-20
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206243
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要約 51歳,女性.10年前から国内メーカー①のアイライナーを眼瞼縁に使用,4年前から国内メーカー②のアイライナーで眉毛を描いていた.3年前に眉毛部に一致して瘙痒を伴う紅斑が出現し,眼瞼縁に浮腫性紅斑も認めた.パッチテストでは,アイライナー①・②,フラジオマイシン硫酸塩,香料ミックスが陽性,アイライナー②の成分パッチテストではカルナウバロウとモクロウが陽性であった.香料ミックスに含まれるケイ皮アルコールやケイ皮アルデヒドは皮膚中でケイ皮酸に代謝される.カルナウバロウにもケイ皮酸が含有されており,自験例ではケイ皮酸が原因物質である可能性があると考えた.化粧品の接触皮膚炎が疑われる際には,製品・成分とともにジャパニーズスタンダードアレルゲンのパッチテストが非常に有用である.
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