連載 Clinical Exercise・130
Q考えられる疾患は何か?
米田 和史
1
1岐阜市民病院皮膚科
pp.475-476
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205451
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症例
患 者:23歳,男性
主 訴:体幹の多発性丘疹
家族歴:母方の祖母の妹2人が同症
既往歴:気管支喘息
現病歴:小児期より上肢の疼痛発作,頭痛,発汗低下,体幹に多発する丘疹を自覚していた.初診の1週間前から下肢に疼痛が出現したため,当院内科を受診した.体幹の皮疹について当科に紹介された.
現 症:初診時,前胸部および腹部に黒色〜暗赤色の自覚症状のない粟粒大の小丘疹が多発していた(図1).ダーモスコピーでは血管腫でみられるred lacnaeの所見を認めた.
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