Japanese
English
症例報告
頸部皮膚に発生した気管支原性囊胞の1例
A case of cutaneous bronchogenic cyst on the neck
入江 浩之
1
,
八木 洋輔
1
,
一ノ名 晶美
1
,
中島 利栄子
1
,
高瀬 早和子
1
,
太田 深雪
1
,
立花 隆夫
1
Hrioyuki IRIE
1
,
Yosuke YAGI
1
,
Masami ICHINONA
1
,
Rieko NAKAJIMA
1
,
Sawako TAKASE
1
,
Miyuki OHTA
1
,
Takao TACHIBANA
1
1大阪赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Osaka Red Cross Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
気管支原性囊胞
,
頸部
,
甲状舌管囊胞
,
第2鰓裂囊胞
Keyword:
気管支原性囊胞
,
頸部
,
甲状舌管囊胞
,
第2鰓裂囊胞
pp.234-238
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205014
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要約 29歳,女性.出生時より頸部正中やや左側に小腫瘤を認めていた.2014年11月末頃より腫瘤の腫脹,疼痛が出現したため当科を受診した.甲状舌管囊胞などを疑いMRI検査を行ったが,舌骨あるいは近隣組織との瘻孔や索状物などを示唆する所見はなく,皮膚〜皮下脂肪組織内の腫瘍であった.局所麻酔下で摘出したところ,囊胞壁は多列線毛円柱上皮で構成され,平滑筋成分を伴っていたことから気管支原性囊胞と診断した.気管支原性囊胞が皮膚に生じることは稀であるが,他の先天性頸部腫瘍と同様に近接組織との瘻孔や索状物などが存在することがあり注意が必要である.
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