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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
5.皮膚科医のための臨床トピックス
セルライト
Cellulite
尾見 徳弥
1
,
沼野 香世子
1
Tokuya OMI
1
,
Kayoko NUMANO
1
1クイーンズスクエアメディカルセンター皮膚科
1Division of Dermatology, Queen's Square Medical Center, Yokohama, Japan
キーワード:
セルライト
,
肥満
,
病態生理
,
アポトーシス
,
治療
Keyword:
セルライト
,
肥満
,
病態生理
,
アポトーシス
,
治療
pp.148-150
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204429
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summary
セルライトは肥満とは異なり,主に女性皮膚の体表に現れる皮膚の凸凹の変化で,臨床的な形状では‘orange peel appearance’として知られている.臨床像や病態生理的観点からも,セルライトと肥満は異なっている.疫学的には女性や白色人種に多く,また過度の炭水化物摂取制限なども要因として挙げられている.ホルモンのアンバランス,加齢変化,アルコールの過度の摂取なども関連すると考えられている.セルライトの病態生理学的な形成に関しては,末梢の循環不全,代謝不全に伴って脂肪組織内に線維化が生じ,線維化により脂肪組織の代謝不全が亢進して脂肪組織が変性をきたすとともに周囲組織も線維化した状態と考えられ,脂肪細胞や血管内皮細胞でアポトーシス所見もみられる.セルライトの治療においても,単純なマッサージや近赤外線レーザーの照射などでは大きな効果はみられず,radio frequencyやmicrowaveの波長など深部への影響が必要とされる.
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