Derm.2015
話すとき,聞くとき/今夏もデング熱は繰り返すか?
中川 浩一
1
,
早川 順
2
1大阪府済生会富田林病院皮膚科
2杏林大学医学部皮膚科学教室
pp.36
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204396
- 有料閲覧
- 文献概要
話をしたり,聞いたりするときに心掛けていることがあります.話をするときには,“自分の話を相手に聞いていただいている”という気持ちで話します.相手がしゃべっているときには“自分にお話をしていただいている”という謙虚な気持ちで臨みます.と書くと,とってもかっこよく聞こえますが,実際には私はそのような聖人君子ではなく,常に反省の毎日です.すぐさま,自分の言いたいことだけ身勝手にしゃべってしまうことのほうが多いです.よく,医療講演などを頼まれますが,本当は自分の知識や経験を聞いていただかなくてはならないのですが,自分勝手な自慢話の披露になっていることもしばしばあります.そんなときも,終わったとたんに我に返って,「ごせいちょうありがとうございました」と締めくくります.このごせいちょうですが,講演会などでは最後のスライドにしばしば出てきます.しかし,広辞苑を紐解くと,清聴と静聴の2つの漢字があります.その意味は,それぞれ,「他人が自分の話などを聴いてくれることを敬っていう語」,「しずかにきくこと ご 願います」と解説されています.私は,いつも前者の漢字を使っています.またまた,自慢話に終始してしまいました.反省!
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.