Japanese
English
原著
潰瘍を伴う瘢痕性局面を呈した陰嚢(肉様膜)平滑筋腫
Dartoic Leiomyoma with Feature of an Ulcerated Scarring Plaque
木村 俊次
1
,
小板橋 定夫
Shunji KIMURA
1
,
Sadao KOITABASHI
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
pp.505-509
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203903
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60歳,男.陰嚢左側に10カ月来出現した13×12mm,多角形,境界ほぼ明瞭,一部黒色調,全体として淡紅灰白色瘢痕性の扁平局面で,中心部に糜燗ないし浅い潰瘍を伴い,下床と可動性の浸潤を触れる.組織学的に下方および側方の肉様膜と連続して境界ほぼ明瞭な成熟平滑筋束の増殖を認める.表層には表皮欠損と不規則な表皮肥厚に加えて,汗管の索状および嚢腫状増殖を認めた.Dartoic leiomyomaの内外報告例について検討を加えるとともに,皮膚疾患に伴う汗管の変化について考察を加えた.
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