Japanese
English
原著
奈良医大皮膚科における最近6年間の水疱性類天疱瘡の統計的観察
Statistical Observations of Bullous Pemphigoid Diagnosed at the Dermatological Clinic of Nara Medical University from 1981 to 1986
村松 勉
1
,
白井 利彦
1
,
飯田 孝志
1
,
坂本 邦樹
1
Tsutomu MURAMATSU
1
,
Toshihiko SHIRAI
1
,
Takashi IIDA
1
,
Kuniki SAKAMOTO
1
1奈良県立医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Nara Medical University
pp.123-126
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203833
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昭和56年1月初めより昭和61年12月末までの6年間に奈良医大皮膚科を受診し,水疱性類天疱瘡と診断された30例について統計的検討を加えた.男8例,女22例で,平均年齢は70.5歳であった.全身汎発性28例,限局性2例で,大部分の症例で瘙痒感を認め,皮疹は副腎皮質ホルモンの全身投与に対し,反応は概ね良好であった.螢光抗体法直接法では16例(53%)に表皮真皮境界部にIgGの沈着が,24例(80%)にC3の沈着がみられた.間接法では24例(80%)が抗基底膜部抗体陽性を示した.20例(67%)においては抗基底膜部抗体価が,また2例においては血清IgE値が病勢との相関を示した.
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