Japanese
English
原著
Papulovesicular Light Eruptionの統計的観察
Statistical Observation of Papulovesicular Light Eruption
上出 良一
1
,
沢田 俊一
1
,
青木 育子
1
,
横井 清
1
Ryoichi KAMIDE
1
,
Shunichi SAWADA
1
,
Ikuko AOKI
1
,
Kiyoshi YOKOI
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
pp.469-474
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203690
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Elpernらのpapulovesicular light eruption,堀尾らの小丘疹性日光疹(micro—papular light eruption)に合致する自験15例について統計的観察,病理組織学的検討を行った.臨床的には20〜30歳代の女性に初夏から夏にかけて日光照射後好発し,均一な粟粒大紅色丘疹が主として前腕伸側,手背にみられ,顔面はむしろ稀であった.明らかな"hardening"現象を有するものも見られた.病理組織学的には表皮の海綿状態,時に多房性水疱形成がみられ,真皮では乳頭層の浮腫,浅層の血管周囲性リンパ球浸潤が著明であった.連続切片では,大多数の海綿状態は汗管とは無関係に生じており,発汗の関与を積極的に支持する結果は得られなかった.
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