Japanese
English
原著
Cicatricial Pemphigoid of Brunsting & Perryの1例
A Case of Cicatricial Pemphigoid of Brunsting & Perry
山蔭 明生
1
,
川島 香
1
,
石川 英一
1
Akio YAMAKAGE
1
,
Kaori KAWASHIMA
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
pp.429-433
発行日 1987年5月1日
Published Date 1987/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203660
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30歳,男のcicatricial pemphigoid of Brunsting and Perryの1例を報告した.頭部・顔面・頸部に初発した激痒を伴う紅斑,水疱を認め,皮疹は瘢痕治癒する傾向がみられた.水疱部皮膚の病理組織像では表皮下水疱を認め,水疱内にフィブリンの析出をみ,水疱底では著明な浮腫と組織球・形質細胞・リンパ球・好中球・好酸球から成る稠密な細胞浸潤があり,真皮上層に毛細血管の拡張を認めた.瘢痕化した皮膚では,組織学的に真皮上層の毛細血管の増生と拡張,膠原線維の増生を認めた.水疱部の螢光抗体直接法では,基底膜層に一致してIgG,C3の沈着を,表皮細胞間にIgGの弱い特異螢光を認め,間接法で患者血中抗基底膜抗体160倍陽性であった.瘢痕化の機序および螢光抗体法所見について文献的考察を加えた.
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