Japanese
English
原著
経過中にサルコイドーシスを合併した菌状息肉症の1例
A Case of Mycosis Fungoidcs Associated with Sarcoidosis
渋谷 真理子
1
,
久保 等
1
,
渡辺 信
1
,
飯塚 一
1
,
水元 俊裕
1
,
高木 章好
Mariko SHIBUYA
1
,
Hitoshi KUBO
1
,
Makoto WATANABE
1
,
Hajime IIZUKA
1
,
Toshihiro MIZUMOTO
1
,
Akiyoshi TAKAGI
1旭川医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
pp.1121-1126
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203579
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
27歳,女.初診の約6年前からほぼ全身に紅色皮疹が出現.生検で菌状息肉症と診断し,外用療法,化学療法,電子線照射療法等で治療を行っていた.経過中にbilatcralhilar lymphadcnopathy(BHL)が出現,一過性に両下腿にも類上皮細胞肉芽腫からなる結節が生じ,当初はsarcoid reactionと考えた.しかし,約1年半後,BHLが再発.生検で前斜角筋リンパ節および左右主気管支リンパ節に類上波細胞肉芽腫が認められ,血清アンギオテンシン変換酵素,リゾチーム高値などの検査成績も勘案してサルコイドーシスの合併と判断した.悪性腫瘍とサルコイドーシスあるいはsarcoid reactionの関係について文献的に考察した.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.