Japanese
English
原著
Reticular Erythematous Mucinosisの1例
A Case of Reticular Erythematous Mucinosis
河野 正恒
1
,
原田 晴美
1
,
川田 陽弘
1
,
高田 善雄
1
Masatsune KAWANO
1
,
Harumi HARADA
1
,
Akihiro KAWADA
1
,
Yoshio TAKADA
1
1聖路加国際病院皮膚科
1Department of Dermatology, St. Luke's International Hospital
pp.887-890
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203537
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61歳,男性の前胸部,背部の中央部ならびに耳前部に米粒大から小豆大の淡い紅斑が多発してみられ,互いに部分的に融合し,粗い網目を呈する.組織学的に真皮上層に血管周囲性のリンパ球を主体とした細胞浸潤がみられ,脂線,毛嚢周囲にもわずかに認める.また主として真皮上層は浮腫性で,膠原線維間に糸状の好塩基性物質がみられ,これはアルシャン・ブルー染色にて陽性を示し,牛睾丸ビアルロニダーゼにて完全に消化された.患者は日光浴後間もなく皮疹に気付いており,その後約2カ月で当科を受診した.
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