Japanese
English
原著
Generalized Essential Telangiectasia—その免疫組織化学および電顕的検索
Generalized Essential Telangiectasia: Its Immunohistochemical and Electron Microscopic Study
鈴木 裕介
1
,
浅井 俊弥
1
,
浅井 範子
1
,
堀内 保宏
1
,
神崎 保
1
Yuhsuke SUZUKI
1
,
Toshiya ASAI
1
,
Noriko ASAI
1
,
Yasuhiro HORIUCHI
1
,
Tamotsu KANZAKI
1
1北里大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
pp.733-737
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203308
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汎発性本態性毛細血管拡張症は後天性,一次性の微小血管拡張を特徴とするが,なおその本態は不明である.我々は本症の2例を経験し,その皮膚組織に,レクチン酵素抗体法,アルカリフォスファターゼ染色,電顕を用いて,その生物学的性状および組織学的検討を行った.同様の形態を有する臨床像でも,組織学的には,増殖性変化を主とし拡張の著しくないものと,拡張を主とし増殖性変化を伴わない2種類がみられた.この違いは,患者別のみならず,同一患者組織においてもみられた.レクチン酵素抗体法により,病変部脈管は陽性を示し,本症はすべて血管のみが関与するものと考えられた.また電顕的には,microfilamentの多少が血管拡張と関係すると思われた.
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