発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001193178
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症例は66歳男で,感冒症状に対して葛根湯を10日間処方され,その約1ヵ月後に全身倦怠感,皮膚掻痒感,皮膚の軽度黄染が出現した.血液検査で肝機能障害を認め,リンパ球幼若化試験で葛根湯が陽性を示したため,葛根湯による薬剤性肝障害と診断した.安静,食事療法,肝庇護薬の投与により症状は徐々に軽快し,肝機能も正常化した
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