再評価後の漢方治療入門―もう一度随証治療・3
葛根湯と麻黄附子細辛湯(その1)
坂口 佳司
1
1坂口循環器科内科医院
pp.261-265
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902686
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漢方の古典の代表である『傷寒論』には,急性熱性疾患の病状の変化とそれぞれの治療について詳細に述べられている.「かぜ症候群」という1つの疾病の流れの中で,病期の経過を重視し,こまかな変化に対応して治療を行うという点は,対処療法を行っているうちに,感染症そのものが改善していくことを期待する現代医学的な治療とは異なるところである.
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