Japanese
English
原著
神経鞘腫におけるVerocay小体について—Meissner小体との比較
Verocay Bodies in a Cutaneous Neurilemmoma:A Comparison with a Meissner Tactile Corpuscle
熊切 正信
1
,
安田 秀美
1
,
森川 玲子
1
,
村本 文男
1
Masanobu KUMAKIRI
1
,
Hidemi YASUDA
1
,
Reiko MORIKAWA
1
,
Fumio MURAMOTO
1
1北海道大学医学部皮膚教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.1115-1119
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203163
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8歳,男児の左手掌に発症した皮膚神経鞘腫に観察されたVerocay小体を検討した,S−100蛋白の分布をPAP法で調べたところ,シュワン細胞に一致して陽性であり,とくに核が柵状に配列する部分で強陽性であった.電顕的には細長い腫瘍細胞は不完全ながらシュワン細胞の特徴を備えており,Verocay小体の部では多数の細胞が平行に走っている.Verocay小体はしばしばMeissner小体と類似することが指摘されているが,細胞の特徴に類似性はなかった.
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