Japanese
English
原著
比較的まれな部位に発生した基底細胞腫の3例—昭和40年から昭和57年までの本邦皮膚科領域における被髪頭部および外陰部発生例の集計
Three Cases of Basalioma Developed in Unusual Sites
篠田 英和
1
,
堀 真
2
Hidekazu SHINODA
1
,
Makoto HORI
2
1国立嬉野病院皮膚科
2長崎大学医学部皮膚科教室
1Division of Dermatology, Ureshino National Hospital
2Department of Dermatology, Nagasaki University Medical School
pp.565-570
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203064
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24歳女性の被髪頭部,84歳女性の大陰唇および74歳男性の右陰股部から陰嚢にかけて発生した基底細胞腫の3例を報告するとともに,昭和40年から57年までの被髪頭部,外陰部に発生した本邦基底細胞腫報告例について統計的な検討を加えた.被髪頭部に生じた基底細胞腫は49例みられ,女性に好発し脂腺母斑に続発した症例が多かった.一方,外陰部に発生をみた報告例は33例であり,男性では陰嚢,女性では大陰唇に好発する傾向がみられた.被髪頭部および外陰部の各臨床型,組織型の頻度には性別による違いは認められなかった.
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