Japanese
English
原著
頭部に発生した表在型基底細胞上皮腫の1例
A Case of Superficial Basal Cell Epithelioma on the Scalp
田代 直介
1
,
池野 美恵子
1
,
安木 良博
1
,
島本 正宏
1
,
藤沢 竜一
1
Naosuke TASHIRO
1
,
Mieko IKENO
1
,
Yoshihiro YASUKI
1
,
Masahiro SHIMAMOTO
1
,
Ryuichi FUJISAWA
1
1昭和大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
pp.471-475
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201907
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表在型基底細胞上皮腫としては,極めて稀な発生部位である頭部に生じた52歳の女性例を報告した.昭和42年から51年(1967〜76年)までの10年間に,本邦において,表在型基底細胞上皮腫として報告された症例に,自験例を加えた35例について統計的観察を行なった.単発型28例,多発型7例で単発型が圧倒的に多く外国の報告と異なっていた.やや男性に多く,壮年以後が好発年齢であり,躯幹に圧倒的に多く発生していた.自覚症状に乏しい腫瘍のため,発症後,受診するまでが長期間となる傾向がみられ,また,単発型では相当な大きさになってから受診する傾向もうかがわれた.
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