Japanese
English
原著
ケジラミとヒトジラミの卵子による鑑別—走査電子顕微鏡像
The Difference in Scanning Electron Microscopic Observation of the Eggs between Pediculus Humanus and Phthirus Pubis
熊切 正信
1
,
安田 秀美
1
,
村松 隆一
1
,
浜坂 幸吉
2
,
服部 畦作
3
Masanobu KUMAKIRI
1
,
Hidemi YASUDA
1
,
Ryuichi MURAMATSU
1
,
Kohkichi HAMASAKA
2
,
Keisaku HATTORI
3
1北海道大学医学部皮膚科講座
2札幌市浜坂皮膚科医院
3北海道立衛生研究所
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
2Hamasaka Private Clinic, Sapporo
3Hokkaido Institute of Public Health, Sapporo
pp.1121-1125
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202745
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ケジラミとヒトジラミ(アタマジラミ)の卵子を走査型電子顕微鏡で比較した.ケジラミは卵子後端部で毛に付着するが,セメント物質に覆われる傾向にある.卵蓋は大きく瘤状顆粒は16個前後である.一方,ヒトジラミの卵子は全長の約3分の1後端をセメント物質を介して付着するが,セメント物質には覆われず,むしろ露出する傾向にある.瘤状顆粒は小さく8個前後である.これらの特徴から感染源を異にする両昔を卵子の比較からも簡単に鑑別できることが判明した.
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