Japanese
English
原著
腋窩副乳腺—2例の報告と小集計
Axillary Breast Tissues : Report of Two Cases and a Small Survey
吉田 正美
1
,
川島 愛雄
1
,
石倉 多美子
2
Masami YOSHIDA
1
,
Yoshio KAWASHIMA
1
,
Tamiko ISHIKURA
2
1金沢大学医学部皮膚科学教室
2厚生連高岡病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
2Division of Dermatology, Kohseiren Takaoka Hospital
pp.925-930
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202510
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思春期になって大きくなった腋窩副乳腺の2例を報告し,あわせて金沢大学皮膚科で昭和35年4月から同55年3月までの20年間に詳細に観察された副乳の症例31例について集計を行った.それらは臨床的に,1)皮表に乳頭または乳輪の存在が,あるいはそれら両者が認められた場合(23例),および2)腋窩において表面にはそれらしきものはないが,皮下のしこりとして認められた場合(8例)の2群に大別できた.組織学的には,前者では生検した11例中6例にしか乳腺組織は認められなかったが,後者では生検できた7例の全部に乳腺組織が認められた.
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