Japanese
English
原著
皮膚筋炎に合併した落葉状天疱瘡の1例
A Case of Pemphigus Foliaceus Combined with Dermatomyositis
佐々木 哲雄
1
,
池沢 善郎
1
,
石井 則久
1
,
黒沢 伝枝
1
Tctsuo SASAKI
1
,
Zenra IKEZAWA
1
,
Norihisa ISHII
1
,
Tsutae KUROSAWA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
pp.9-14
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202351
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64歳女性,皮膚筋炎の治療中に落葉状天疱瘡を併発した症例を報告した.皮膚筋炎は皮膚症状が先行し,約1年後に筋症状が顕著となり,さらにその2ヵ月後に落葉状天疱瘡を併発した.なお,発症から2年経た現在も内臓悪性腫瘍の合併は明らかではない.
皮膚筋炎と落葉状天疱瘡がそれぞれ種々の免疫異常症に合併してくることはすでによく知られている.しかしながら,これら2疾患の合併は文献上我々の調べた限りではみあたらない.皮膚筋炎と落葉状天疱瘡の合併は,両者の発症機構ならびに共通する免疫異常を検討する上で貴重な症例と考え,症例報告を行うとともに,これら2疾患の合併につき若干の文献的考察を加えた.
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