Japanese
English
原著
少量のステロイド外用で著明な副腎皮質抑制をきたした1例
A Case of Remarkable Adrenocortical Suppression caused by the Low Dose Application of Topical Corticosteroids
宮地 良樹
1
,
内藤 公一
2
Yoshiki MIYACHI
1
,
Koichi NAITO
2
1京都大学医学部皮膚科学教室
2京都大学医学部第2内科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicinc, Kyoto University
2Department of Dermatology,Second Department of Internal Medicine, Kyoto University
pp.889-892
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202302
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少量のステロイド外用剤の単純塗布で,著明な副腎皮質機能抑制をきたした甲状腺機能低下症を伴うアトピー性皮膚炎の1例を報告した.今回の場合,その原因として,アトピー性皮膚炎に対してステロイド外用剤をしばしば塗布していたこと,内分泌学的疾患を伴っていたことなどが関与していると考えられた.外用中止後,副腎皮質機能はすみやかに正常に復したが,強力なステロイド外用剤を使用する場合には,さまざまな個体の条件を考慮に入れ,副腎皮質機能に留意することが必要と思われた.
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