Japanese
English
原著
Purpura Pigmentosa Chronicaにおける血管病変と螢光抗体法所見
A Vascular Change and Immunofluorescence Findings in Purpura Pigmentosa Chronica
岩月 啓氏
1
,
青島 忠恕
1
,
田上 八朗
1
,
大井 正俊
1
,
山田 瑞穂
1
Keiji IWATSUKI
1
,
Tadahiro AOSHIMA
1
,
Hachiro TAGAMI
1
,
Masatoshi OHI
1
,
Mizuho YAMADA
1
1浜松医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
pp.877-881
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202300
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Purpura pigmentosa chronicaの6例につき,生検組織の螢光抗体直接法を施行し,すべての例で乳頭部血管壁にC3,の沈着が認められ,3例には免疫グロブリンの沈着が見られた.H&E標本では,真皮上層の血管壁のフィブリノイド変性,ピアリン化物質による血管閉塞像が高率に観察された,免疫グロブリンや補体などの血清成分の血管壁への沈着の機序として,血管壁のfibrin沈着やfibrinolysis障害が考えられる.また,本症に見られる病現組織像が血管壁に沈着した免疫グロブリンや補体などにより,免疫学的機序を介して形成されている可能性もあると思われる.
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