Japanese
English
原著
蠅症を伴った皮膚平滑筋肉腫の1例
A Case of Leiomyosarcoma of the Skin with Myiasis
古川 隆
1
,
角田 孝彦
1
,
井隼 彰夫
2
,
高田 伸弘
3
Takashi KOGAWA
1
,
Takahiko TSUNODA
1
,
Akio IHAYA
2
,
Nobuhiro TAKADA
3
1弘前大学医学部皮膚科教室
2弘前大学医学部第一外科教室
3弘前大学医学部寄生虫学教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
2First Department of Surgery, Hirosaki University
3Department of Parasitology, Hirosaki University
pp.735-741
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202278
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
66歳,男子.右大腿伸側の15×16cmの潰瘍を伴う腫瘤,潰瘍面より蛆を採取.光顕的に両端が鈍な紡錘形の核をもつ細胞が束状に増殖,異型性が強く核分裂像多数.電顕的に核は切れ込みが多く,比較的分化していると思われる細胞ではmyofilamentが豊富に認められた,右股関節離断術を施行したが,術後4ヵ月で肺などへの多発性の転移を起こし死亡した.なお,前述の蛆はヒロズキンバエと同定された.本邦における外傷性蝿症の報告としては第4例目である.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.