Japanese
English
原著
皮膚平滑筋肉腫の1例
A Case of Leiomyosarcoma
宿輪 哲生
1
,
堀 真
1
,
西本 勝太郎
2
Tetsuo SHUKUWA
1
,
Makoto HORI
1
,
Katsutaro NISHIMOTO
2
1長崎大学医学部皮膚科教室
2長崎市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
2Department of Dermatology, Nagasaki Municipal Hospital
pp.259-263
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203630
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56歳,男性.2年前下腹部中央に皮下硬結が出現し,某外科医院で摘出術をうけたが,2カ月前より手術瘢痕部に一致して皮下硬結が再発した.組織学的には,真皮上層から皮下脂肪織にかけて,紡錘形の核を有する腫瘍細胞の束状増殖がみられたが,血管の増生は認められなかった,腫瘍細胞はvan-Gieson染色で黄染し,Azan-Mallory染色では赤染したため,皮膚平滑筋肉腫と診断した.電顕的にはmyofilament,dense patch,marginal density,basement membraneなどの存在が認められたが,pinocytotic vesicleは不明瞭であった.また自験例の発生母地としては立毛筋が考えられた.
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