Japanese
English
原著
採皮部に対するLyophilized Porcine Skinの使用
Use of Lyophilized Porcine Skin in a Treatment of Donor Site
滝内 石夫
1
,
樋口 道生
1
,
清 佳浩
1
Iwao TAKIUCHI
1
,
Dosei HIGUCHI
1
,
Yoshihiro SEI
1
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
1Department of Dermatology, Fujigaoka Hospital, Showa University
pp.747-751
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202108
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熱傷患者に41名のallogeneic skin graftを施行するにさいし,全てのdonorの採皮部にlyophilized porcine skin (L.P.S.)を使用し全経過を追いえた34名について記載した.通常の経過は2週間目より3週間目の2度目の来院時にL.P.S.は極めて簡単に剥れるか,痂皮が取れるが如く剥れ表皮はすでに再生されていた.疼痛は12例が訴えたが,強い痛みを訴えL.P.S.の除去により疼痛の消失した2例以外は,10例ともL.P.S.のズレによるものとか,軽微なものであり,L.P.S.は疼痛に対して極めて有効であった.また広範囲に融解を来たした例は4例みられた.L.P.S.の適応部位には採皮部が最適と思われる.
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