Japanese
English
原著
特発性陰のう石灰沈着症
Idiopathic Calcinosis of the Scrotum
宮地 良樹
1
,
青島 敏行
1
Yoshiki MIYACHI
1
,
Toshiyuki AOSHIMA
1
1京都大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.587-589
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202083
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23歳の男子にみられた特発性陰のう石灰沈着症の1例を報告した.沈着物質のX線微量回析では,燐酸カルシウムが主成分と判明した.本邦で報告された陰のう石灰沈着症の多くは,特発性陰のう石灰沈着症の範ちゅうに入るのではないかと推察した.本症の特徴として,1)血中Ca, Pが正常であること,2)のう腫壁を有しないで直接結合織と接すること,3)異物反応が少ないこと,を挙げた.
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