Japanese
English
原著
外陰部および腟に発生したPSM melanomaの2例
Two Cases of Malignant Melanoma of Female Genitalia
加藤 泰三
1
,
棚橋 善郎
1
,
佐藤 昭彦
1
,
高橋 正昭
1
,
清寺 真
1
,
藤山 忠昭
2
Taizo KATO
1
,
Yoshio TANAHASHI
1
,
Akihiko SATO
1
,
Masaaki TAKAHASHI
1
,
Makoto SEIJI
1
,
Tadaaki FUJIYAMA
2
1東北大学医学部皮膚科教室
2仙台市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
2Department of Dermatology, Sendai City Hospital
pp.761-767
発行日 1978年9月1日
Published Date 1978/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201949
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56歳,および73歳の女性外陰・腟部の悪性黒色腫を報告する.第1例はLMM(lenligo maligna melanoma)としてすでに報告したものであるが,近年提唱されたPSM(palmo-plantar subungal mucousal) melanomaの概念にむしろ一致するものであり,今回改めて報告する.これら2例はきわめてよく似た生物学的態度を示した.すなわち,色素斑発現から腫瘤発現迄の期間が短かく,黒色腫の進展度が急速であり,転移を伴い,短期間で死亡した.このような性状はLMMの性状とは異なるものであり,また組織学的にSSM(superficial spreading melanoma)とも異なるものである.
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