Japanese
English
原著
Hodgkin病に伴った毛包性ムチン症
Follicular Mucinosis in Hodgkin's Disease
奥野 富起子
1
,
須貝 哲郎
1
,
高木 喬
1
,
高橋 洋子
1
Fukiko OKUNO
1
,
Tetsuro SUGAI
1
,
Takashi TAKAGI
1
,
Yohko TAKAHASHI
1
1大阪回生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Kaisei Hospital
pp.413-417
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201897
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要約 59歳,男子.8年来,右頬部の瘙痒性丘疹に悩み,4カ月来,同側上鎖骨窩リンパ節の無痛性腫大をきたす.初診時,右頬部に3×2cm大紅色結節を有し,その表面に毛孔性丘疹が密集していた.皮疹の生検により,毛包性ムチン症と診断,ついでリンパ節生検により,Hodgkin病と診断した.生検2カ月後より,右頸部リンパ節数コ腫大,入院の上VEMP療法およびレ線照射により寛解.職場に復帰し,現在まで再発をみていない.40歳以上の毛包性ムチン症にはmalignant reticulosisの合併例がしばしばみられ,mycosis fungoidesの報告が多いが,Hodgkin病の合併は本例が初めてのようである.
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