原著
Angioleiomyoma
早川 律子
1
,
小林 美恵
2
,
田中 隆義
2
,
岡田 吉郎
3
Ritsuko HAYAKAWA
1
,
Mie KOBAYASHI
2
,
Takayoshi TANAKA
2
,
Yoshio OKADA
3
1名古屋大学医学部附属病院分院皮膚科
2名古屋大学医学部皮膚科学教室
3名古屋逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology Faculty of Medicine, Branch Hospital of Nagoya University
2Department of Dermatology Faculty of Medicine, Nagoya University
3Division of Dermatology, Nagoya Teishin Hospital
pp.981-984
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201672
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Angioleiomyomaはグロームス腫瘍とともに有痛性良性腫瘍の代表として考えられるものであるが,臨床診断のむずかしい疾患といわれている.本腫瘍は皮膚科領域では比較的まれな疾患とされているが,病理組織標本からの統計では,多数の症例が報告されている.実際にはもつと多数の症例が存在すると推定されるが,臨床診断が困難なため,見逃されているとも考えられる.しかしながら注意深い観察をすれば,臨床診断もさして困難ではないと考えられる.今回われわれは中年女性の下腿伸側に典型的な臨床所見を有する(ごく軽微な刺激に対しても激痛を感じ,単発性可動性を有し,直径約1cm,常色の皮下結節)1例を経験したので報告する.
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