Japanese
English
原著
膿疱性乾癬の1例—使用薬剤の効果と発症機序の推測
A CASE OF PSORIASIS PUSTULOSA
島田 義昌
1
,
伊勢 信子
1
,
下重 孝子
1
,
川名 誠司
1
Yoshimasa SHIMADA
1
,
Nobuko ISE
1
,
Takako SHIMOSHIGE
1
,
Seiji KAWANA
1
1北里大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
pp.975-980
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201671
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Baker分類第Ⅱ型に属する老人の膿疱性乾癬を経験したので報告する.ステロイド剤は著効を示したが,減量時の反跳が著しかつた.メソトレキセイトは,発熱,嘔吐,食欲不振などを起こしたが,最終的には有効であつたと考える.その際,カルシウム剤の併用がよかつたように思われた.また小さな症状増悪には,インドメサシン挫薬も若干の効果を示した.以上の経験より,使用薬剤の作用機序と本疾患の病因との関係について推測的考察を加えた.
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