Japanese
English
原著
有棘細胞癌に対する油性ブレオマイシン局注の著効例
A CASE OF SQUAMOUS CELL CARCINOMA TREATED WITH INTRALASIONAL INJECTION OF DEPOT-BLEOMYCIN
谷垣 武彦
1
,
吉川 邦彦
1
,
遠藤 秀彦
1
,
奥村 雄司
1
,
小塚 雄民
1
Takehiko TANIGAKI
1
,
Kunihiko YOSHIKAWA
1
,
Hidehiko ENDO
1
,
Yuji OKUMURA
1
,
Takehito KOZUKA
1
1大阪大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, University of Osaka, School of Medicine
pp.519-524
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201606
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要約 眉間中央に発生した有棘細胞癌にレントゲン照射と油性ブレオマイシン局注(計115mg)を行い著効をみた70歳男子の症例を報告した.油性ブレオマイシンの副作用としては,局注直後37〜38℃の発熱と局所の発赤腫脹がみられると共に1〜2カ月にわたつて局注辺縁部に硬結を残し,瘙痒感,灼熱感を訴え,生検したところ油性肉芽腫の像がみられた.油性BLMは肺線維化等重篤な全身症状はなく,水溶性BLMに比べ有効投与量が少なくてすむ点は長所として評価できる.
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