Japanese
English
綜説
生体顕微鏡法により観察された皮膚微細循環の動態
MICROCIRCULATORY BEHAVIOR OBSERVED BY VITAL MICROSCOPY IN THE SKIN
浅野 牧茂
1
Makishige ASANO
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
1Department of Physiological Hygiene, the Institute of Public Health
pp.341-348
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201581
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
著者は,これ迄に様々な生理的および病態生理的条件下,または薬理学的条件下に,皮膚の微細循環(microcirculation;MC)の動態をウサギ耳介透明窓(rabbit ear chamber;REC)を用いて生体顕微鏡法により直視下に観察するとともに,微細光電プレチスモグラフイー(microphotoelectric plethysmography;MPPG)により連続的かつ定量的な記録を行い,分析を加えて来た.さらに,ヒト上腕皮膚透明窓(human arm chamber;HAC)を用い,ヒトについても同様な追求をして来た.RECの再生血管およびその神経支配に,正常との間で差異あるいは特殊性の存在するという指摘もあるが1,2),RECならびにHAC内の血管および神経の組織学的ならびに生理学的関連が確かめられており3,4),皮膚という特殊な臓器5)の代表として,RECおよびHAC内の組織について著者の得た観察結果を中心に,生理的条件下のMC動態を簡単に纒めたい.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.