特集 アレルギーと自己免疫
IV.免疫組織学的検査法
2.免疫電子顕微鏡法
堀 貞明
1
,
長村 義之
2
Sadaaki HORI
1
,
Yoshiyuki OSAMURA
2
1東海大学医学部附属病院病理診断科
2東海大学医学部病理学教室
pp.333-337
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900897
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はじめに
免疫組織学的検索は,アレルギーや自己免疫疾患において,病態そのものを顕微鏡を通して診断者自身の眼で診断する手法のひとつとして重要である.光顕レベルの検索で十分な情報が得られるケースがほとんどであるが,糸球体腎炎でみられる免疫複合体の性状の検索など超微形態レベルでの検索も時として必要である.
本稿で述べる免疫電子顕微鏡法は,超微形態レベルにおける抗原物質の局在の証明法として有効な手段である.したがって,本特集のアレルギーや自己免疫疾患の診断のみに限らず,さまざまな疾患の超微形態的な診断(悪性リンパ腫細胞の表面マーカー,内分泌腫瘍の分泌ホルモン,ウイルス感染症のウイルスなど)に応用が可能である.
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